けんこうゆうりょう育児日記

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zoom RSS 普通の世界と聾の世界

<<   作成日時 : 2005/12/03 19:55   >>

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 『普通の世界と聾の世界』今日の、難聴児をもつ親の会の中で、出てきたことばです。

 社会人になられて働いている、難聴の若者達が色々と聾学校の幼稚部から、今までの人生経験を語ってくれました。この若者達は、多分、手話を使うと口話能力が落ちてしまうという理由で、教育現場で手話を禁止して、出来るだけ、明瞭な声で話せるようになることに力を注いで、口話教育を推奨してきた時代の子供たちなのか、ほとんどの人は、大学や社会人になってから、手話を始めたらしいです。ある人の話では、手話を使うことが自分を障害者と認めるものであり、そのために、手話を使わずに、不自由な生活をしてきたらしいです。

 でも、大学生や社会人となり、一般社会で暮らしていくには、自分が聞こえないことを相手に伝えた方が、自分にとっても相手にとっても良かった。今まで、聞こえなかったことは、聞き返さずにいたが、今はわかるまで聞いたり、紙に書いて会話したり、職場の人たちも手話を少しずつ覚えてくれて、コミュニケーションが良くなったと、言っていました。また、ある人は、手話を覚えたことにより、健常者の普通の世界と難聴や聾の聞こえない世界、両方でお話が出来るようになり、大変楽しくお話をしていますと、言っていました。

 また、ある人は、自分の後に兄弟が2人生まれ、父母は勿論、兄弟も手話を覚えたおかげで、兄弟げんかも手話や指文字でしたと、言っていました。自分の想いを相手に伝えたり、相手の話をきちんと理解するのに、すごく手話は役立っているようです。

 私は、ゆうたが生まれる前から、今度、生まれてくる子供には、ジェスチャーで乳児期から、話がしたいと思っていました。と、いうのは健常者の0歳児の外国の子供が、お母さんと「お腹がすいた」とか「もう、いっぱい」とかジェスチャーでお話が出来るという内容のテレビを見て、赤ちゃんにそんな能力があることを知ったからです。たまたま、生まれてきた子が難聴だっただけです。(このテレビの内容に似た本を今年の5月に見つけました。ユニバーサル手話シリーズ『0歳からの手話』です。聴覚障害のお母さんが、健常者の子供とのやり取りを書いた本です。)

 私なりに考えたジェスチャーで、しばらくゆうたと会話していましたが、生後6ヶ月で通い始めた、聾学校乳幼児相談室は、私とYちゃんのお母さん以外、全員聴覚障害で先生の通訳がないと、全然会話が出来ませんでした。みんな手話で話をしているので、健常者の私だけが取り残されている感じで、(Yちゃんのお母さんも少し、手話の勉強始めていたので)それから、私もゆうたのためというより、お母さん達と話すために手話の勉強を始めて、ゆうたにも、せっかく教えるなら、私の考えたジェスチャーではなく、普通の子が英語を習うように、ゆうたには英語ではなく手話を教えようと考えました。

 そして、手話の本片手に手を動かしていたら、上の子二人も一緒に遊びながらやっていました。そしたら、主人が「ゆうたは聞こえているんだから、手話はいらない」って、手話禁止令が出てしまいましたが、日中主人が居ない時に、ずっとゆうたと手話で会話してました。そして、昨年、難聴外来に通っている子供たちの忘年会があって、方耳に人口内耳、一方に補聴器を付けている子が普通には話せるんだけど、「お母さんに、この子なんていう名前なの?」って聞いていて「ゆ・う・たくん」っていいながら指文字で教えていて、「あっ、ゆうたくんね」って、一回で理解してました。私たちでも、初めて聞く名前など聞き返すことってありますよね。今日の若者達も言っていましたが、そういう時に手話ってすごく便利だそうです。

 早速帰って主人に、その事を話して「話は出来ても聞き取りずらい時に、手話で教えてあげることも出来る。そしたら、すぐに理解して覚えられるんだよ」って、手話解禁をお願いしました。あまりいい返事ではありませんでしたが、一応、手話解禁にはなりました。でも、主人が手話を使おうとは絶対にしませんでした。ゆうたが何を言っているのか、毎回私を呼んで聞いていました。ゆうたも、主人には手話は使わず、欲しいものがあればその場所まで連れて行ったり、オムツを持ってきて主人に渡して寝ころんだりと、行動で伝えていました。

 言語聴覚士の先生に「手話は、言葉を覚える手がかりになるので取り入れては」、と言われたのは今年の3月のことです。その頃には、150語ぐらい使えるようになっていました。先生に、使える手話の一覧表を渡しました。手話だと、ちょっと小さい子には手の動きが難しいものもあり、言語聴覚士の先生にマカトンというものを併用しては、と言われ併用し始めました。でも、ゆうたの手の動きもかなり発達してきて、マカトンはちょっとだけで、また、手話を教え続けています。

 私の父も最近、手話を勉強し始めてくれてゆうたと、お話しながら手も動かしてます。ゆうたも、それが嬉しいらしく、海外であった日本人のように話がはずんでます。ゆうたは、補聴器を付けても35dB〜40dBしか聞こえていません。両耳に指を入れて塞いだ状態が、40dBぐらいだそうです。きこえの先生が言っていました。「聞こえないことも、認めてあげないと、伝える手段を失ってしまい、何か困った時に自分ひとりの中で悩んでしまう、だから、お母さんが手話でゆうたくんとお話してきたことは、とても良かったと思いますよ」って。

 そんな話を聞いてきても、まだ、手話の大切さに気づいていない主人、今日の社会人の若者達の話を聞いてようやく、手話の勉強始めようかなと言い出しました。

 今日、色々と話をしてくれた皆さんは、今、銀行や区役所、栄養士さん、オリンピック出場を狙っている方などいろんな方が、いらっしゃいましたが、今を一生懸命、生きていられる方々でした。お忙しい中、ありがとうございました。(長男の初恋の相手は、来ていませんでしたが、また、両耳小耳症のお子さんと出会いました。)
 
0歳からの手話
0歳からの手話 (ユニバーサル手話シリーズ (1))

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